上海旅行 1日目①

3月11日朝4時起床。外はざあざあ降りだった。羽田まで電車を乗り継いで行く。まだ5時だというのに山手線も京急線も人が多くて座れなかった。

羽田から上海まで飛行機で3時間弱という近さのせいか、これから海外へ行くという気負いがあまりなかった。ビザもいらないし。
飛行機は中国東方航空
客室乗務員は男女比が1対1で、女性ばかりの日本とは違う。飛行機は8時40分に出発する予定だったけど、1時間押して出発。寝不足だったので、その間意識を失うように眠っていた。目が覚めても飛行機が出発していなくて驚いた。
座席には充電用のプラグがあった。離陸するまでスマホを充電していたら、客室乗務員に安全のため抜いて下さいと注意された。離陸してからはMamma Miaを観た。音声は英語で字幕は中国語のみ。座席のポケットにイヤホンが入ってなかったので自分のイヤホンを使っていたら、客室乗務員が配りに来た。
しばらくして機内食の配膳。ビーフまたはチキン。母がチキンを頼んだので、私はビーフを頼んだ。チキンと違って果物がついていて良かった。機内食、食べ切れた試しがない。飲み物はりんごジュースを頼んだ。日本のものより味が薄い気がした。量も少ない。
 
f:id:lovemikeneko:20190312235540j:image中国の空港
飛行機を降りると滑走路脇にバスが停まっていた。都内を走るような普通の市バスに似ている。これに乗って空港に行くらしい。飛行機と空港が繋っていないなんて。滑走路が驚くほど広い。隣にいた男の人の話だと遠くの方にもう一つ空港が見えるらしい。建物が2つあるのかな。3分ほどで空港に到着。入国審査の前に機械で両手の指紋を取られた。機械の数の多いこと。流石中国。ざっと30台くらいはあったので、ほとんど待たずに行けた。それからもう一度カウンターで入国審査。若い女の社員がずっと「乗り継ぎー乗り継ぎー」と声を張り上げていた。まるで市場にいるようでにやにやしてしまった。インドに行くという後ろの人がどこか別の場所に連れて行かれた。
税関検査所をぬけて集合場所へ。今回は食事、宿泊、観光まるごとついたツアーに参加する。前払いなので、後は身一つあれば大丈夫。喉が渇いたので、空港内のコンビニでお茶を買うことにした。ファミリーマート、漢字で全家。伊藤園の烏龍茶500mlが4.2元。今1元が約18円なので約75円。
ガイドは背の高い壮年男性。名前がチェンさん。漢字では再の一番上の一を取ったもの。かなり昔からある名前らしく、孔子の生徒の優秀な人8人のうち7人がその苗字だったとか。現在同じ苗字の人は500万人ほどいるらしい。中国の人口は約15億人。
エレベーターに乗って空港の外へ。このエレベーターが大きかった。最大72人乗り、5500kgまで。中国はなんでも大きいんですよ、とチェンさんは誇らしげ。
空港から上海中心部までバスで1時間ほど。その間ずっとチェンさんが色々解説してくれた。道路のすぐ隣に線路が通っていて、普通の電車とリニアモーターカーが走る。リニアモーターカーは新幹線の2倍のスピードで上海中心部までたったの7分で着いてしまう。摩擦がほぼ無いから早い。料金は2000円ほど。乗りたかったなあ。リニアモーターカーが横を通るのは一瞬過ぎて見逃してしまった。15分間隔で運行しているらしい。
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中心部に近づくにつれて、背の高い建物が増えてきた。現在上海の人口は約3000万人。東京の1200万人と比べると2.5倍。少ない土地にそれだけの人数を収めるため、今は背の高い建物しか建築が許されていないんだそう。外側の方は新しく出来た建物で、大体が老人ホームですよとチェンさんが言っていた。6階建て、7階建てまでの背の低い建物はほぼ全て100年以上前の建物。上海は地震がないからいつまでも残っていられる。ただ、今問題となっているのが、そうした古い建物にはエレベーターがついていないためにエレベーター難民になっている人が多いこと。その建物数約22万棟。上海では問題解決のため、そうした建物にエレベーターを取り付ける工事が進められているらしい。
どのマンションの窓からも長い物干し竿が飛び出していて、沢山の洗濯物が干されていた。ベランダは無いので、物干し竿を壁に直角に引っ掛けることで、場所を節約しているのだ。洗濯物が落ちないのか心配。上海では12月から3月第1週まで8割方雨で、今日から1週間ようやく晴れる模様。だからみんな一斉に洗濯物を干している。壮観。昨日まで最高気温が9度だったのに今日からは18度。雨で空気中の埃やPM2.5が洗い流されたのか、心なしか空気が澄んでいる気がした。それでも遠くのビルは霞みがかってよく見えなかった。
f:id:lovemikeneko:20190312234231j:image上海ビル群
 
まず最初に向かったのが昼食を食べるレストラン。上海博物館のすぐ隣にある。上海博物館は中国の三代博物館の一つで、青銅器が有名らしい。現在入館料無料になっているのだが、生憎今日は定休日の月曜だったので入れなかった。悲しい。そのせいか博物館前の駐車場にはたくさん車が停まっていたのに、レストランが収容されているショッピングモールには人が全然いなくてさびれた雰囲気だった。お昼は麺料理。味は普通。焼きそば系は油っこく、麺は全体的に柔らかい。
博物館近くに「大世界」という建物があり途中通り過ぎた。有名な歴史的建造物らしく、昔の薬屋でカジノにされていた時期もあったらしい。多くの本や映画の舞台となっていて、外壁のドア上に彫られた二頭のマーライオンが印象的。
上海中心部を走る道路は川を埋め立てて作ったらしい。その下には今は地下鉄が張り巡らされている。上海市民はどこへ行くにも地下鉄と自転車とバイク。自転車は今は町のあちこちに無料で借りれるスポットがあり、利用するには専用のアプリを入れれば良いという。大抵は黄色か白か青色で一目でレンタル自転車だと分かる。上海の地下鉄で1日に動くお金は1億人民元。上海にはタクシーは少ない。料金が高く市民はあまり利用しない。利用するにしてもアプリで呼び出す形が多いので、流しのタクシーを捕まえることはなかなか難しいという。自分で観光する時は気をつけたい。
f:id:lovemikeneko:20190312234148j:image レンタル自転車